乾燥肌(ドライスキン)は、空気が乾燥する秋から春先にかけて出現します。すべての年令の人にみられますが、特に皮脂(皮膚表面の脂分)が少なくなる30歳以降の方によく認められます。乾燥肌を放置するとかゆみを生じ、皮脂欠乏性湿疹(乾燥肌に伴う湿疹)に移行します。
A.
原因→ 皮膚の表面は、皮脂膜という薄い膜で保護されています。この膜は、角質層に含まれる皮脂、天然保湿因子・セラミドや水分などで構成されています。この皮脂膜が何らかの原因で破壊されると、水分が皮膚の表面から奪われ、皮膚表面がカサカサの状態になります。カサカサの状態が続くと、かゆみの原因となる物質が皮膚表面から皮膚の中に入って皮膚炎を起こします。暖房の使いすぎや加齢などが皮脂の減少につながると考えられています。
B.
症状→ 皮膚の表面がカサカサして、粉をふいたような状態になります。全身のどこにでもみられる症状ですが、特に膝下、背中や腕などに症状が強く出ます。やがて、かゆみを伴うブツブツ(丘疹)、発赤やひびわれ(亀裂)などが出現します。更に症状がすすむと、治りの悪い貨幣状湿疹になります。かゆみは、入浴後や暖房のきいた部屋にいる時、就寝中(特に電気毛布使用時)など体が温まった状態に生じやすいです。
C.
治療→ @保湿剤を定期的に塗ります。Aかゆみが強かったり、湿疹の治りが悪い場合は、短期間だけステロイド外用剤を併用します。B夜も寝れない程かゆみが強い場合は、抗アレルギー剤を内服します。
D.
日常生活上の注意点→ @暖房や電気毛布などは使いすぎないようにしましょう。Aアルコールや辛いものの摂取は控えましょう。B熱いおふろに入らないようにしましょう。Cナイロンタオルで体をゴシゴシこするのは禁物です。
乾燥肌(ドライスキン)は、早めに治さないとかゆみが生じて、湿疹がひどくなってしまいます。ですから、乾燥肌(ドライスキン)かなと思ったら、早めに当クリニックで治療をうけるようにしましょう。